染め方について
大漁旗の染め方の種類
大漁旗の染め方には、大きく2種類がございます。このうち「引染(ひきぞめ)」が本染めと言われています。
項目 \ 染め方 | 引染(ひきぞめ) | 分散昇華染 -片面 | 分散昇華染 -両面 |
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生地 | 綿 | ポリエステル素材 | ポリエステル素材 ※ 注 1. |
深みのある色合い | ◎ | ○ | ○ |
複雑な柄 | ◎ ※ 注 2. | ◎ | ◎ |
グラデーション | ◎ ※ 注 3. | ◎ | ◎ |
色の裏通り | ◎ | △~× ※ 注 4. | ◎ |
色の耐久性 | △ | ○ | ○ |
価格 | ○ | ◎ | ○ |
納期 | ○ | ◎ | ◎ |
詳細 | こちら | こちら | こちら |
※ 注 1. 分散昇華の両面染めの生地は「テトロントロピカル」のみとなります。
※ 注 2. 高度な技術を要したり、工数が多くかかるため、お値段がお高くなります。
※ 注 3. 多色のグラデーションは高度な技術を要するため、お値段がお高くなります。
※ 注 4. 「テトロントロピカル」は70%程度の裏通り、発色がよく丈夫な「テトロンツイル」はほぼ裏通りがございません。
染め方について不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
引染(ひきぞめ)について
引染は、一色ごと職人が手で染める方法です。
下絵作り
パソコンで原寸大のデザインを作成します。
お客様にご確認いただいたデザイン校正図案を、実際に染められる型のデータにします。
このデータに基づき、型紙をプロッターでカットします。
型作り
カットした型紙を型枠に貼り付けます。
色を入れない部分(糊を置く部分)の型紙を、職人が手作業で抜き取ります。
糊(のり)置き
大漁旗に色を入れない部分に糊を塗りつけます。
糊を塗りつけるだけでは色がにじむので、塗りつけた糊に砂をふりかけ、さらに液状の海苔(のり)を塗り、乾かします。
染め
職人が1色ずつ刷毛(はけ)を使い染め上げます。
同じ色は一気に染めなければムラになってしまうので、正確さと速さが求められます。
色の固着
染めた大漁旗は一度乾燥させ、その後、アルカリ性の固着剤を塗り、色を固着させます。
これにより水溶性の染料が生地に固着されます。
洗濯
色を固着させた大漁旗を洗濯し、余分な染料と、糊を落とします。
脱水後、工業用アイロンでシワを伸ばします。
仕上げ
縫製部門で最終検品と仕上げを行います。
端の縫いつけやハトメ、棒フレンチの取り付けを行い、出荷、納品となります。
分散昇華染(ぶんさんしょうかぞめ)について
分散昇華染には、片面染めと両面染めがございます。
片面染めは、引染に比べ納期が早く、価格もお安く製作することができます。
両面染めは、引染と同じ色の裏通りで、旗の裏面までしっかり染められていることが特徴で、かつ、引染に比べて納期が早いです。
お客様のご希望納期やご予算、用途によっては、こちらをお勧めしています。