手ぬぐい

江戸時代から庶民の間でお店の宣伝などにも使われていた手ぬぐい。
かさばらず荷物にならない手ぬぐいは、内祝や引き出物、外国の方へのプレゼントにも人気です。

新商品 New arrival

安坊の手ぬぐい Products

こちらの手ぬぐいのほかにも、
色とりどりの新作やオススメの手ぬぐいをご用意しております。

安坊の手ぬぐいのこだわり Quality

私たちは、新しい日本の文化と美を創造し、
日本の心を楽しんでいただきたいと願っています。

デザイン

●世の中にないものを創ることを信念とし、新しい世界を生み出す
●各界で活躍している7名のデザイナーによるデザイン
●毎年50点以上の新作を企画開発

染の安坊のデザインは、各界で活躍されている7名のデザイナーによって生み出されています。その思いは一つ。 「世の中にないものを創ることを信念とし、染の安坊が新しい世界を生み出す」

このデザイナーチームは、毎月一堂に介して会議を行っています。 会議の内容は、デザインのことだけでなく、市場分析や現状把握、今後の営業戦略など、お客様が求めていることを追求するものとなっています。その会議を経て、たくさんの創造的なデザインが生み出されます。
現在では手ぬぐいの柄は500種類以上、カラーバリエーションを含めると1000種類近くのデザインをご用意しています。

繊細なデザインを染める<技法>

私たちがこだわっているのは、繊細な色柄や色の際、そして生地の裏まで染めることです。そのため本染めの中の「手捺染(てなせん)」という技法で、手ぬぐいを1本1本染め上げています。色の裏通りの技術は難しく、「生地の端に筋状の白い部分がわずかに残る程度」を基準に、それ以下のものは基本的に全て不良品としています。職人が自信を持って染め上げた商品だけを販売しております。

本染めによる染色は、そのときの気候や糊の硬さ、染料の質、生地の状態によって変化します。染工場では過去のデータの蓄積からマニュアル化を進めており、その情報と職人の経験と勘を融合させ、デザイナーが生み出すデザインを形にします。

製作工程(安坊の手ぬぐいができるまで)

  • 1. デザイン

    テーマに基づいて、厳選されたデザインを生み出します。

  • 2. 型作り

    捺染では型紙(スクリーン ※古くは渋紙)を使用します。手捺染は1色につき1つの型が必要となり、色ごとにそれぞれ型を作ります。

  • 3. 染め(手捺染)

    職人がスキージー(木のヘラ)と型を使用し1色ずつ染めていきます。色数が多くなるほど染める回数が増え、柄のずれのないように仕上げるのが職人の技といえます。

  • 4. 乾燥

    染工場の天井いっぱいに染めた手ぬぐいを並べ、乾かします。この最中にも色がにじみ、柄に影響が出てしまうことがあるので、職人は空調管理に神経を使います。

  • 5. 蒸し(染料の固着)

    手捺染は反応染料を使用しています。熱を加えることで染料と綿生地が結合し、色が固着します。これにより高い染色堅牢度(せんしょくけんろうど)を実現します。

  • 6. 洗濯

    染められたばかりの手ぬぐいは、余分な染料が残っており、そのままだと色落ちや色移りを起こしやすいです。それを防ぐため入念に洗います。

  • 7. アイロン

    洗濯した大量の手ぬぐいは、工業用のアイロンでシワをとり、乾かします。アイロンへも、職人が1枚1枚シワにならないよう手ぬぐいを入れます。

  • 8. 巻き取り

    乾燥した手ぬぐいを職人が1枚1枚手で巻き取ります。せっかくアイロンをかけた手ぬぐいがシワにならないよう、この作業もすばやく行います。

  • 9. 仕上げ

    巻き取った手ぬぐいを職人が手作業で裁断し、たたみます。手ぬぐいの柔らかい風合いを損なわないよう、慎重に取り扱います。

生地について

浴衣にも使用される最高級生地

当店の手ぬぐいに使用されている生地は、「特岡」という浴衣などにも使用される最高級生地です。930本の経糸に対して、長さ1尺ごとに92回も横糸が打ち込まれているため、とても目が詰まっていて、生地に滑らかさとコシがあります。

体にやさしい天然素材

木綿は、肌触りがよい、吸水性が高い、水に濡れるとさらに丈夫になり洗濯に強い、などの特徴がある素材です。

染について ~手捺染~

手捺染とは

手捺染とは、布地に染料などを印捺して染色する方法です。
型紙を使って染料を刷り込むため、注染(染料を注いで染める方法)と比べて細かい模様や多色の柄も染めることが可能です。

裏通りに職人の技と矜持を込めて

手捺染は繊細な柄表現や多彩な色づかいができる反面、裏通りさせにくいという難点があります。そのため巷にはプリントものと見間違うほど、裏側が真っ白なままという手捺染さえ珍しくありません。そもそも裏通りと柄の細かさは相反する関係にあって、当店においてもすべてのデザインで100%裏通りをさせることはできません。
当店の基準は「生地の端に筋状の白い部分がわずかに残る程度」。これ以下のものは基準的にすべて不良品として取り扱います。職人が自信をもって染め上げた商品だけを販売する。工場直営の店舗だからこそのこだわりです。

色落ちや色移りについて

本染めの手ぬぐいである以上、色落ちや色移りは避けることができません。
これに対処するために当店が考えたのは「余分な染料を十分に洗い流すことで、少しでも色落ちを減らせるのではないか」ということ。染めた手ぬぐいをほぼ1日かけて乾燥させた後、流水で水洗い→40℃のお湯で10分間→水洗い→75~80℃で10分間→水洗い→脱水。このように地道で、人手と時間とコストを大幅に要しています。生意気な言い方ですが、洗いに費やしている手間の多さにかけてはどこにも負けないと自負しています。すべてはお客様の使い勝手のために。どうぞ他の手ぬぐいと洗い比べてみてください。